織田信長の『第六天魔王』とは?宗教勢力と戦っていたのはなぜ?
そういえば織田信長って、『第六天魔王』なんてアダ名があるよね?
だいろくてんまおう…、
このアダ名ってやっぱり、織田信長が非情なやり方で敵を倒したり、怖い性格だったりするところからついたの?
織田信長の『第六天魔王』とは?宗教勢力と戦っていたのはなぜ?
そう思うよね。
第六天魔王、すごい邪悪そうなアダ名…!
普通の人はこんなアダ名つけられたりしないよね(笑)
でもね、実はこのアダ名、織田信長が怖いからつけられたわけじゃないんだよ。
そうなの?
てゆうか、この第六天魔王って一体何者ですか??
第六天魔王は仏教の世界にでてくる魔王で、欲界(欲望にまみれた世界)と呼ばれる世界を支配しているんだって。
欲望を利用して人々を惑わす邪悪な存在なんだとか。
織田信長はそんな悪い奴の名前をアダ名にされていたのか…!
でも実際、信長は戦で女子供関係なく手討ちにしたりしてるし、あんまり違和感のないアダ名だよね。
確かに。(笑)
でもね、実はこのアダ名、織田信長がなんとなーくで名乗っていただけなんだって。
自分で名乗ってたんだ?
なんかちょっと中二くさいね。魔王…って(笑)
そうそう。
その成り行きもなかなかに興味深いんだ。
聞く聞く!
織田信長が第六天魔王となったのは、武田信玄から届いたの手紙がきっかけだったんだよ。
へー!ここで武田信玄が出てくるとはね!
ちょっと前置きが長くなるんだけど…、
織田信長はね、神やら仏やら、そういったものの存在ををあまり信じていなかったみたい。
現代より昔の人は信仰心が厚かったからね、信長は当時としては珍しいタイプだったんだよね。
で、信長はそういった宗教勢力の人々と敵対して戦をしていたんだ。
どうして宗教勢力の人々が戦をするの?
戦は武士がするものなんじゃないの?
戦国時代、宗教勢力といえどもその規模は大きく、存在感も凄かったんだって。
そして神や仏様を信じなさいって聖人ぶってるわりには、酒や女や金やと好き放題していたらしいの。
信長はそんな彼らの存在を嫌っていたらしいよ。
昔の宗教勢力の方々は、神聖な存在を主張しているわりには、秩序が崩壊していたんだね。
そう。
で、信長は彼らのテリトリーに攻めいるわけなんだけど、当時、普通の感覚じゃ
『神や仏様に仕える者達のいる神聖な場所に攻め入るなんて考えられないっ!』
といった感じだったらしいんだ。
信長はそこに『そんなん知るか!』のスタンスで攻めいって、坊主だけでなく女子供まで滅してしまったわけよ。
『比叡山の延暦寺焼き討ち』だね!
寺を焼き払い、完膚なきまでに人々を駆逐したからその後十数年、比叡山には人が存在しなかったとか…。
そう。延暦寺焼き討ち!
でね、この焼き討ちからなんとか逃げ出し、生き延びる事ができた天台宗の僧侶はね、信長に対抗する為に武田信玄に助けを求めたんだ。
話が戻ってきましたね!
第六天魔王の事忘れかけてましたよ。
この話を聞いた武田信玄はそりゃもう激怒。
で、信玄はてめぇらの血は何色だーッ!!的な怒りの手紙を信長に送ったんだ。
んで、その手紙の最後に信玄は『天台座主沙門信玄』的なことを記載していたのね。
それもどういう意味かわかんないよ〜!
『天台宗の最高権力者の代理、武田信玄より』っていう意味なんだって。
信長に対して強い遺憾の意をこめて、そう名乗ったみたいよ。
『武田信玄は信長を許さない!天台宗の味方であるぞ!』的な。
なるほど。正義の味方アピールだね。
で、この手紙を見た信長は、
『ワシもなんかカッコイイ名前名乗ろう!
…そうね。
仏様の逆のポジションにある第六天魔王、これにしよう!』
て感じで、手紙の返事に『第六天魔王より』って記載したわけ。
ほぉ〜!信長の煽りスキル高い!(笑)
ねー!
『信長、お前は悪いやつだ!許さん!』
ってきた手紙に
『そうです。私が第六天魔王です!』
って返したわけだからね。笑
でも結局、織田信長と武田信玄が戦う事はなかったんだよね?
そう。
武田信玄は将軍・足利義昭の織田信長討伐計画に参加して挙兵したんだけど、上洛する途中に病死しちゃったんだ。
武田信玄はかなりの力を持った武将だったから、本当に戦になっていたなら信長は負けていたかもしれないよね。
しかも信長の敵は武田信玄だけじゃないし、追い込まれて織田家は滅亡してたかもよ〜?!
そうなれば豊臣秀吉も台頭してこなかっただろうし、日本の歴史は大分変わっていただろうね〜!
誰の天下になっていたかなぁ〜?
こういうの妄想するのも、楽しいんだよね〜♪
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