守護大名・戦国大名・戦国武将の違いは何?『下剋上』との関係は?
前回、戦国時代の始まりや将軍、大名の関係なんかについて教えてくれたけど、守護大名と戦国大名の違いって何なの??
うむ、それはだね、簡単にいうと、守護大名は幕府が任命した由緒正しい、国を守る人物なんだ。
鎌倉時代からそういう守護制度ができてね、戦国時代まで続いていったんですよ。
ふむふむ。
で、その守護大名を倒して、自ら国のトップに立った人を戦国大名というんだ。
『下剋上』ってやつですね!
そう、身分の低い者が力づくで強い者を倒す…!
戦国時代は下剋上&下剋上&下剋上の時代なんだよ。
毛利元就なんかはもともと国人だったのが中国全土を支配する戦国大名になってるし、
斎藤道三なんかは油を売る商人だったけど、武家に仕える事になってそこから美濃一国を支配する戦国大名になってるよ!
凄〜い!
戦国時代はビッグになりたい男達にとっては夢の舞台だね!
ただ、戦国時代に存在していた戦国大名の全員が下剋上で成り上がったわけじゃないんだよ。
…というと?
武田信玄や今川義元なんかはもともと守護大名の家系なんだ。
けど、彼らも戦国時代に活躍した大名だし、現代では『戦国大名』と呼ばれているよね。
なるほどぉ。
あと豊臣秀吉なんかはもともと農民だったけど、織田家で一生懸命働いて、頑張りが認められて城や土地を与えられて大名に出世しているよ。
戦国時代に活躍した大名が『戦国大名』って事かな?
まぁそんな感じだね。
『戦国大名』って言葉自体が後世で生まれた言葉だし。
あっ。
戦国大名と守護大名の違いはわかったけど、『戦国武将』は『戦国大名』と何が違うの??
戦国武将』も後世で作られた言葉だし、文字通り戦国時代に活躍した武家の人間といった感じだよ。
つまり、戦国大名も戦国武将。
けど、『大名』は独自の領地を支配し、多くの武将を従える地位の高い武将の事をいうから、戦国武将=戦国大名とはならないんだな。
たくさんの領地を治めていた伊達政宗は戦国大名でもあるし、戦国武将でもある。
真田幸村は有名な戦国武将だけど、領地を治めた事がないから戦国大名とはいえない。
…こういう事ですねっ?!
そういう事ー!
ちなみに、必ずしも一国を治めた人を『戦国大名』と呼ぶわけではないんだ。
浅井長政なんかは近江国の半分ほどしか支配していなかったけど、戦国大名って扱いをされているよ。
『戦国大名』の特別な定義はないんだね!
うむ。
後世で作られた言葉だし、そこらへんは武将たちのカリスマ性や受け取り側のさじ加減だね。笑
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